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不安神経症・パニック症・自律神経失調症

 

不安神経症は、神経症の中でも多い神経症

 

不安や不安感は生活をする上で、その場の環境次第で日常よく感じることがあるものです。

私たちがふだん感じている不安は、ある程度我慢できて吸収し、試験や健康、経済的な問題などで、はっきりつした理由や対象があります。このような場合、理由や対象がいったん去ってしまえば、気にならなくなります。

 

ところが、不安神経症という病気で起こる不安は、理由や対象がはっきりとせず、我慢することができません。また、その不安は言葉ではなかなか表現しにくく、他人に理解してもらえません。

そして、このような漠然とした不安は、かなり長く続きし、同時にこの不安感がまた起きるのではないかという心配や不安感も長く続きます。どこまでが、正常な範囲内の不安で、どこまでが、不安神経症の不安なのか、は

っきりした境目があるわけではありません。

 

しかし、多くは、長く続く強い不安感のために、日常生活や仕事、社会的な活動などに支障が出てきた場合を不安神経症として扱います。


 

不安神経症

 

「不安障害」⇒病的な不安状態。 「不安」とは、対象のない恐れのことで、「恐れ」は対象への集中がある。
すなわち、
漠然とした恐怖感を持ち、 落ち着かない心理状態となり、 脱力感・ふるえ・めまい・動悸・呼吸困難・不眠・尿意頻数などが起る。

     

    正常な不安

    ○理由は自分で分かっていることが多い。 ○他人に説明できるし、理解してもらえる。 ○長く続かない。 ○苦痛があっても耐えられる。 ○普通に生活でき、生活習慣の変化もない。 ○消失すれば忘れてしまう。

     

    病的な不安 ◆理由はつかめないことが多い。 ◆他人に説明しにくく、理解されない。 ◆長く続く ◆苦痛が大きくて我慢できない。 ◆普通に生活できず、生活習慣が変化する。 ◆また起こるのではという不安がある

     

    さまざまな不安神経症

    パニック障害は、ある日突然、めまい、心悸亢進、息苦しさといった自律神経の嵐のような症状とともに激しい不安や恐怖感が発作的に起こる病気です。

    それに伴って体のほうも反応し、心臓がどきどきしたり、息が苦しくなって、半身のしびれ感、胸が詰まりそうになります。

    そのほか、冷や汗をかいたり、ふるえが出たりして、自分は死ぬのではないかと思うほどの強い恐怖感に襲われます。

     

    このような急性の発作をパニック発作といいますが、パニック障害ではこれが繰り返し起こります。一度この発作を経験すると、また同じことが起こるのではないかと不安になり、自分で自分に暗示をかけたような状態になり、よけいに次の発作が起こりやすくなります。

    診断でも身体的にはどこも異常は発見されません。そのため、神経内科では不安神経症とかうつ病と診断されることが多く、一般医からは自律神経失調症、心身症、心臓神経症、過呼吸症候群、心室性頻脈、狭心症、メニエ-ル症候群、過敏性大腸炎、と診断されていることが多い状態です。

     


    ★広場恐怖症・・・人の多いところに行くと、非常に緊張して、強い不安感に襲われることをいいます。その他、電車や車の中などで閉じ込められるような不安や恐怖を感じる閉所恐怖症も、やはり逃げるのが困難な場所に対する恐怖です。


    ★社会恐怖症・・・人前で話したり、行動することに強い苦手意識を感じることをいいます。


    ★強迫性障害・・・自分でも不合理だとわかっているのに、不必要な考えや行動にとらわれる障害です。「強迫観念」や「強迫行為」が現れるのが特徴です。


    漢方医学的考え方、不安神経症・パニック症・自律神経失調症

    肝うつ・肝気鬱結は自律神経失調症

    肝鬱脾虚 (気鬱や怒りが長く続くと脾の消化機能を悪くする)
    肝鬱血淤 (肝欝が長く続き疎泄されないと血行が悪くなる)等の病気を引き起こし易くなります。

     

    イライラ感・不安感・怒りっぽい・ストレスが溜まっている等の神経症状ほか、

    両脇の腫満・放散痛・胸部が悶々としてスッキリしない ・咽の中に違和感を感じる・食欲不振・嘔逆・腹痛・泄瀉・生理不順などを訴えるタイプになります。


    自律神経失調症は気温の変化に弱くなり、フワフワしためまいのほか

    イライラ感・不安感・怒りっぽい・ストレスが溜り易くなり

    肝うつ・肝気鬱結は自律神経失調症に良くに似た症状といえます

    文字通り気が鬱している状態を言い、漢方薬的にはは鬱している”気”を発散することで改善を測ります。

    漢方医学では、うつ病や不安神経症・パニック症に自律神経失調症は気虚や気うつ・気帯ととらえています。

    気虚は気(血などを巡らせているエネルギー)の働きが衰えている状態、気うつは気の流れが悪くなっている状態をいいます。気功やヨガなどは、この気のめぐりをよくし、リラックスさせる効果があります。

    うつ病や不安神経症・パニック症の場合、気の働きを補ったり、気の流れをよくすることが根本的な漢方治療につながります。


    うつ病や不安神経症・パニック症になりやすい人は、ストレスに弱く、人にも気遣いのできるまじめな性格の人に多く見られます。 

    こうした性格は、すぐに変えることは難しいのですが、何か問題が生じたときは、一人で抱え込まずに信頼できる人に相談してもよいと思います

    そうすることで、気持ちの負担を軽くすることができます。  

    規則正しく、栄養バランスのとれた食生活を心がけ、気分が落ち込んでいるようなときは、赤身の魚や肉類を多めに摂るとよいでしょう。  

    ハーブをりようしたり、気持ちをリラックスさせるのも効果的です。


     

    肝火上炎 とは

    まさに肝臓が燃え盛る表現で、その火を清熱薬で”消化”することで症状が改善します。
    肝火上炎:怒りっぽくなったり・イライラ感・のぼせ傾向・顔色が赤い・やたらとカーッと興奮するなど。

     


    うつ病・抑鬱状態、パニック漢方服用例

     

    動悸・不安感を訴えるパニック症やうつ病、抑鬱状態、多汗症などの服用例紹介

    ■40代男性、職業不明、頭重感・眠りが浅い・やる気低下・緊張感があり、強いストレスが強く感じ

    漢方的解釈は肝うつで、 釣藤散と抑肝散併用を服用してからは、やる気が起こるようになり、朝の頭重感もすっかり無くなり、ストレス感が忘れたようになりました。
    仕事を休むこともなく、元気にお仕事が出来るようになりました。

     

    不安神経症・パニック症・自律神経失調症 /東京都目黒区漢方薬局 桂林堂薬局

    漢方薬局東京都で漢方歴30年|漢方薬相談は目黒区中目黒の桂林堂へ